「夜ふかしする子供たちへ」

遅寝する子供たちに読んでほしい話です。

朝起きる時間は決まっているわけだから、遅寝をすれば睡眠時間が短くなるのは当たり前です。子供の6時間睡眠は毎日2時間以上の睡眠負債を積み上げていることになります。彼らには、6時間寝ていれば大丈夫との風潮があるようですが 、体力と気力は徹夜明けくらい低下しており、風邪をひきやすくなっています。今日は、遅寝の身体への影響、とくに消化器への影響についてのお話です。

遅寝の子供は、自分は熟唾していると思っていますが、睡眠中の脳波を調べると、深睡眠の減少が目立ちます。睡眠中のビデオを見ると、多動と寝相の悪さに驚きます。朝は熟眠不足ですっきり起きられない、朝ごはんを欲しくない、やっとこさ学校に行っても、疲れ易く、イライラ、すぐに腹が立つなど、感情の起伏が見られます。隠れて見え難いのは、遅寝による消化器への影響です。


寝不足による消化吸収の低下は子供の成長に大きく影響しています。まず初期兆候として朝の快便が減ります。週に1度の慢性便秘も珍しくありません。消化吸収不良は時に下痢にもなります。寝不足は頻尿 、残尿感をもきたします。遅寝による臭いオナラは教室で皆の迷惑です。普段とは違う臭いオナラは要注意です。健康なオナラは概ね無臭です。臭くないオナラは遠慮なく出して下さい。臭いオナラを我慢すると、オナラは吸収され肺に出てくるので、嫌な口臭、体臭として嫌われます。遅寝は腸の健康を害します。遅寝、便秘、便秘薬の三重奏で、写真のように腸壁は傷み、黒ずんだメラノーシスになります。遅寝は腸の健康にとって、良いことは何1つありません。育ち盛りの子供は早く寝るのが一番です 。

子供は子供らしく毎朝快便、毎朝快食、はつらつとした生活を取り戻してください。そのためには、親が早寝、早起きして朝ごはんを準備することが大切です 。